2018年1月17日
働き手に万が一がおきたとき、残された家族の生活を守るために加入するのが生命保険です。
子どもが独立するまでは、配偶者の子育てや子ども自身の生活で資金難にならないように、大きな保障がある保険に入っている方が多いでしょう。
このため、子どもが自分で稼げるようになった場合、保険をそのままにしていてはお金を無駄にしてしまっている恐れがあります。
ここでは、子どもが独立する、あるいはしたとき、保険費用を節約するための保険の見直しのポイントをご紹介します。
死亡保障を減額もしくは解約して保険費用を節約する
子どもが独立した後に保険金が必要なのは配偶者だけになります。独立前に必要だった子どもの教育費、生活費は必要ではなくなりますので、死亡保険金は減額してもいいでしょう。
遺族基礎年金や遺族厚生年金も支給されるので、死亡保障を解約する手も考えられます。
医療と死亡保障がセットになっている場合は、死亡保障を減額やカットすれば、大幅に保険金額を下げることができるでしょう。歳をとってから医療保険に入ると金額が高くなるので、医療保険は残しておいたほうが安心です。
しかし、高額医療費支給制度(一定金額までしか医療費を支払わなくてよい制度、年齢や収入により支払い限度額が決まる)もあります。このため、ある程度の貯蓄がある方は、金額の大きい医療保険に入る必要はないでしょう。
ただし、保険の効かないガンの先進医療などには高額医療費支給制度は適用されないので、医療保険には万が一のために、先進医療を使ったときに支払われる先進医療特約をつけておいた方がよいでしょう。
子どもにかけていた保険料を別の保険に回す
子どもが独立して自活するようになると、いままで子どもにかけていた教育ローン保険や子どもの医療保険などが必要なくなります。そのお金を別の保険に回すことも考えてみましょう。
年金のように毎月一定金額が貰える個人年金保険に加入するのもいいですが、高齢になってから加入すると保険金額が高くなるため、子どもが独立する何年か前から準備しておくことが大切です。
最近流行っているのが外貨建て個人年金保険です。これは、保険金の受け取りを米ドルやユーロ、オーストラリアドルなどで行うもので、受け取り時の為替相場によって受け取り額が違います。円高の時に保険金を支払い、円安の時に保険金を貰うと一番利益が上がります。
この保険のポイントは一括で保険料を払えるところで、退職金などを利用して保険料を払う方が多いです。
ライフプランを考えるのが大切
保険は知り合いに頼まれて入ったり、とりあえず保障が沢山ついたものに入ってしまうことも多いですが、本来はきっちりとしたライフプラン(生涯設計)を立て、それに合わせて組み込んでいくものです。子どもが独立する前にライフプランを考えて、前もって独立後の保険を検討しておくことも大切です。なかなかライフプランが考えつかない方には、専門のライフプランナーがいる保険会社もありますので、相談してみるといい方法を考えてくれます。
これまで家族全員のことを考えて加入していた保険も、子どもが大人になるにつれて見直していくことが大切です。特に、子どもの独立は保険にも大きく影響します。
独立したらプランを見直すことは非常に重要ですが、子どもの独立が数年に迫ったとき、
保険を見直し、ゆとりをもってプランを変更することが大切ですよ。