2018年2月13日
毎月の保険支払いを貯蓄にまわせないものか、と考えたことはありませんか?実は、保障と貯蓄性を両立した保険があるんです。
しかも、払い込み終了後は支払額よりも返戻金が高くなるという嬉しいしくみ。
保障だけでなく資産を増やす手段として優れたこの終身保険について、詳しく紹介します。
低解約返戻金型終身保険とは?
低解約返戻金型終身保険(ていかいやくへんれいきんがたしゅうしんほけん)とは、普通の終身保険よりも貯蓄性に優れた保険です。
生涯続く死亡保障を確保するためだとしても割安なため、終身保険の中でも使い勝手のよい保険として人気が出ています。
しかし、途中解約すると普通の終身保険より解約返戻金が少なくなり、元本割れする場合があります。
低解約返戻金型終身保険のメリットは?
最大のメリットは、普通の終身保険より貯蓄性が高いという点です。
低解約返戻金型終身保険は、保険料払込期間の解約返戻金の額を通常の終身保険よりも低く設定することで保険料を割安にした保険。
そして保険料払込終了後、以降の解約返戻金は通常の終身保険と同じ水準に戻ります。保障内容は通常の終身保険と同じです。
支払った保険料の総額に対する解約返戻金の額の割合を返戻率と呼び、低解約返戻金型終身保険では通常より返戻率が高くなります。
逆に、保険料払込期間中に解約すると、支払った保険料よりも少額の解約返戻金しか戻らないことに注意が必要です。
低解約返戻金型終身保険は、こんなときに役立ちます。
・終身保険として
相続、自分の葬儀・お墓代などの費用のために利用できます。
・老後資金の準備
一般的な終身保険は、60〜65歳までに保険料の支払いを終了するケースが多く、支払い終了後は解約返戻金の返戻率が100%を超えてプラスになります。
利率の良さから、老後資金を増やすためにも使えます。
・教育資金の準備
低解約返戻金型終身保険の保険料払込期間を10~15年くらいの短期間に設定し、子供が高校や大学に入学する前に保険料の支払いを終わらせます。
支払い終了後は、返戻率が100%を超えるため教育費用にあてられ、学資保険としても利用できます。
加入する際チェックすべきポイントは?
一度の支払金額が大きくなることもあるため、支払い終了時まで途中契約せずに払い込める保険設計をしましょう。
以下、考えるべきポイントをあげます。
・何年で保険料払込を終了する?
低解約返戻金型終身保険の返戻率を100%以上にするためには、資金が必要となるときよりも前に保険料の支払いを終わらせなければなりません。
保険料の支払いは短期間で終わらせるほど返戻率は高くなりますが、当然1回あたりの保険料の支払額は大きくなります。
保険料負担のバランスを考えて設計することが大切です。
・返戻率は何%?
低解約返戻金型終身保険を資金が必要なタイミングで解約した場合、受け取る解約返戻金の返戻率が何%になるか、他の保険や金融商品と比較してより貯蓄性が高いものを選べるとよいですね。
低解約返戻金型終身保険のデメリットは?
・途中解約をすると損をする可能性がある
最大のデメリットは、途中解約すると元本割れし損をする可能性が高くなるということです。
・状況の変化に対応しづらい
途中解約は元本割れリスクがあるため、急な資金が必要になったときに、柔軟に対応できないかもしれません。
同じく、保険の見直しをしづらいという点もあります。
最近、人気のある低解約返戻金型終身保険。
契約の際は、保険料払込期間満了前に解約すると大幅な元本割れとなるデメリットを踏まえ、支払い可能な金額・期間かをよく確認した上で、上手に活用してくださいね。