2018年7月25日
自動車保険には「ノンフリート等級」というものがあります。
ノンフリート等級制度は、事故歴に応じて受けられる保険料の割引や割増を適用するための制度のこと。
自動車保険への加入を検討しているのでノンフリート等級は最低限知っておきたいものです。
ここでは、ノンフリート等級についてご紹介します。
フリートとノンフリート
ノンフリート等級の説明の前に、まずはノンフリート契約について知っておきましょう。
自動車保険は、契約者の所有(使用)する自動車の台数によって、契約形式が変わります。
契約形式にはフリート契約とノンフリート契約とがあり、一般の方はノンフリート契約を結ぶ形が多いです。
【フリート契約】
所有、使用している自動車の台数が10台以上の方が結ぶ契約。
主に法人が自動車保険に加入するときに結ぶ契約になります。
【ノンフリート契約】
所有、使用している自動車の台数が9台以下の方が結ぶ契約。
個人で自動車保険に加入する際は、ほとんどの方がノンフリート契約を結ぶことになります(個人でも10台以上の自動車を所有している場合は、フリート契約)。
ノンフリート等級
ノンフリート契約を結んだ場合、冒頭で紹介したノンフリート等級制度が適用されます。
事故歴に応じて、支払う保険料が割引されたり、割増されたりするための制度です。
等級は1~20に分けられており、事故をしなければ等級が上がり、割引額が増えていきます(20が優良ドライバーで、割引率が最高)。
反対に事故を繰り返していると等級が下がり、割引率が減少するだけではなく、場合によっては割増が適用されることもあります。
ノンフリート等級の割引、割増率については以下の表を参考にしてください。
等級 | 割増引率(無事故) |
1等級 | 64%割増 |
2等級 | 28%割増 |
3等級 | 12%割増 |
4等級 | 2%割引 |
5等級 | 13%割引 |
6等級 | 19%割引 |
等級 | 割増引率(無事故) | 割増引率(事故あり) |
7等級 | 30%割引 | 20%割引 |
8等級 | 40%割引 | 22%割引 |
9等級 | 43%割引 | 21%割引 |
10等級 | 45%割引 | 23%割引 |
11等級 | 47%割引 | 25%割引 |
12等級 | 48%割引 | 27%割引 |
13等級 | 49%割引 | 29%割引 |
14等級 | 50%割引 | 31%割引 |
15等級 | 51%割引 | 33%割引 |
16等級 | 52%割引 | 36%割引 |
17等級 | 53%割引 | 38%割引 |
18等級 | 54%割引 | 40%割引 |
19等級 | 55%割引 | 42%割引 |
20等級 | 63%割引 | 44%割引 |
等級はどうしたら変動する?
等級は基本的に、加入時は6等級からスタートします。
1年の間に事故を起こし、保険を適用すると等級がダウンし、逆に無事故であれば等級が1つ上がります。
事故の度合いによってダウンする等級に差がありますので、どのような事故でどれほど等級がダウンするのか見ていきましょう。
【3等級ダウン】
・人身事故など対人賠償保険金が支払われる事故を起こした場合
・他人の車や物を壊すなど対物賠償保険金が支払われる事故を起こした場合
・建物やガードレールにぶつかるなど車両保険金が支払われる事故を起こした場合
【1等級ダウン】
・車両盗難に遭い、車両保険金が支払われた場合
・車にイタズラをされ車両保険金が支払われた場合
・自然災害などで車両保険金が支払われた場合
等級が14以上になれば、割引率が50%を超え、保険料は半額以上になるなど、ノンフリート等級によって月々の支出が大きく変わります。
自動車保険に加入している方や、これから加入しようと考えている方は、ノンフリート等級について意識し、自動車事故ゼロを目指して安全運転に心がけましょう。